プリザーブドフラワーとは
ヴェルモント社によって開発されたプリザーブド加工技術は、植物の樹液を有機保存液と置き換える特別な技術で、花の組織を完全に保ちながら、花の自然な形、柔らかさ、ボリューム、色などの特色を残し、脱水、浸透、排水、乾燥の四段階を経て完成させるものです。この手法により、エアードライやフリーズドライ製法のように 枯れたり、変色したり、小さくなったりせず、いつまでも弾力性のある形を保ちます。
ヴェルモント社のサイトより
プリザーブドフラワーの長所は、生花に比べると日持ちがとてもよく、生花と見まがう柔らかい質感があります。花粉や香りがないため、飲食店や病院などでも利用しやすく、色違いやカタチ違いなどシリーズで揃えることができます。適切な保存環境(湿度と温度が低い場所、高温多湿でない場所)では数年間は色やカタチが維持されます。
プリザーブドフラワーの短所は、価格は生花より高めのものが多い。色は、着色されているものは徐々に色が褪せていくものがある。濃い色の花は、花の染料が色移りする。色がどうしても人口的な色になりがち。繊細なものが多く、接触により破損しやすいものがある。日本の高温多湿の環境は、プリザーブドフラワーにとってはあまりいいとは言えない。※プリザーブド発祥の地「ヨーロッパ」は湿度が低い。以前に比べれば種類は増えてきたが、生花に比べて種類はまだ少ない。
アーティフィシャルフラワーとは
「アーティフィシャルフラワー」という名前は聞きなれないと思いますが、いわゆる「造花」「アートフラワー」と呼ばれているものと同じものです。「アーティフィシャルフラワー」の花は布(ポリエステル)で、茎はポリエチレンなどで作られたものが多いです。近年「アーティフィシャルフラワー」の花の品種、葉っぱの品種がとても増えたとともに、「造花っぽくない」「とても高品質」なのものになってきたため、注目されることが多くなったと思います。
花の種類・葉っぱの種類・色のバリエーションが豊富で、現在の生花と同じくらいの種類があるとまでは言いませんが、これからも増えていくのではと思われる。
アーティフィシャルフラワーは経年劣化・色褪せがほとんどないため、長く飾ることができる。
直射日光が当たる場所、湿度の高い場所への設置は不可。直射日光が当たると色の退色が進んだり、湿度の高い場所では布の形状が変わってしまうことがある。
ドライフラワーとは
自然乾燥(逆さにして吊るしたりしたもの)のものは、徐々に色が変化・退色していく。接触により破損しやすい。