切り花をなるべく長持ちさせるには、どういうことに気をつけたらいいのでしょう。
当店で気をつけている点をご紹介します。
花の置き場所
- 太陽の光が当たらないところに置きます。直射日光はモチロン、カーテン越しの光なども避けています。
午前中は大丈夫だけど、夕方に西日が当たる場所は、置き場所を移動させます。 - 冷暖房の風(窓からの風も)が直接当たらないところに置きます。風で花がひらひらと揺れるような状態では、あっという間に萎れてしまうことがあります。
花に最適な温度
- 高温多湿というのが、最も花が傷みやすい環境です。
季節的には、梅雨から夏はお花の持ちが極端に悪くなってくるので、その季節には、暑さに強い花材を選ぶようにします。 - 「夏」は1日中、ずーっとクーラーの入った室内(20℃前後)が最適です。
日中はクーラーが効いているけれど、夜はクーラーが切れて一気に温度が上昇するというのは、花にとっては過酷な状況です。気温の上昇した段階でたぶんダメになるでしょう。 - 「春・秋」の季節は、人が暑いと感じない気温なら、花もちは結構よいと思います。
- 「冬」は気温が低いので、最も花が長持ちします。(暖房の効いていない場所で…です。暖房がガンガンに効いているところはダメです)
- 当店は大阪ですので、それほど低い気温になることはないのですが、それでもアンスリウムなど暑さに強い花などは、真冬に気温が低くなると水を吸い上げる力がなくなるのか、水切れしたような萎れた状態になることがあります。
- 冬の季節に出回る花は、少々の寒さは大丈夫です。通常はとてもよく持ちます。
花の水かえ
- 花の水は毎日又は1日おきに替えます。
- 水かえの時、器はヌメリを取るよう丁寧に洗います。
- 花の茎をよく切れるハサミで、少し(1センチ程度)切ります。
- 水につかる部分の葉っぱは取り除きます。葉っぱが腐ることで水が汚れてきます。
- 夏は水道水の温度が高くなっているので、クーラーの部屋などに置いて冷たくなってから花を入れるようにします。
花が萎れてきたら
- 萎れてきた花を、新聞紙でキリッと巻いて水切りします。水切りとは、花の茎をたっぷりの水の中で(水中で)よく切れるハサミですぱっと切ることを言います。萎れてしまった場合は、1~2センチ切ったぐらいではダメな場合が多いので、思い切って5~6センチ、又はそれ以上切ります。
- そのままそこに、シャキッとしてくるまで浸けておきます。
- 花の先まで水が上がって、シャキッとしたら新聞を外します。
新鮮な花
- 一番は「新鮮な花」であることです。