「なにわ花だより」は、なにわ花市場の月刊誌
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花市場の各担当さんが、今月の入荷状況などを説明されています。
そのなかから当店でよく使う花をピックアップして記事をご紹介。
フラワースピリット「エキナセア」:TOP記事
画像は「エキナセア シュープリーム カンタロープ」
産地フラワースピリット紹介
北アルプス3000m級山脈に囲まれ、松本盆地の中央部の立地を活かし高冷地環境にあった品目を中心に、高品質な花を生産している。主にトルコキキョウ・ラナンキュラス・ブルースター・スナップ・アネモネ・カラーなど。さまざまな草花の研究にも力を入れてる。
エキナセアについて
変わった花・面白い花ということで注目されていると聞き、興味をもち生産を始めたそうです。出荷は年に2回、6月から7月と9月から10月。春出荷は花が大きくボリュームがあり、秋出荷は春より小さくかわいらしい花になる。
苦労すること
ヨーロッパでは春先に花壇に咲くかわいい花だが、日本では周りにエキナセアの栽培方法を知っている人が少なくとても苦労したそうです。生産する上の難点は、葉に毛があり触れるとかぶれるため生産を断念する方が多く、国内でも希少になっている状態だったそう。
原産は北アメリカの草原地帯だとわかったところから想像し、研究しながら栽培中。まだまだわからないことが多いそうです。
産地からひと言
「わからないことだらけのエキナセアですが、フラワースピリットでは今までに無いような、かわいらしく珍しいエキナセアに今後も研究に力をいれ、品種や生産量を増やしていく予定です。」
9月の切り花見通し
ケイトウ
新潟県越後中央農協よりビューティーシリーズとリップシリーズの出荷が増える。
スターチス
シヌアータ・シネンシスともに生育は前進傾向にあり、お彼岸のころには品薄予想。高温の影響で丈が短く、上位等級の割合が低くなる見通し。
リンドウ
特に大きな遅れ絵もなく順調な出荷見通し。ブルー・白・パステル・ピンクなど豊富な色目となる。
カーネーション
長野県産・北海道産は、先月の高温の影響で前進傾向にあり、今月以降の出荷量は少なくなる可能性あり。
アスター
下旬にむけ入荷量が増える見通し。小輪系(ステラ系ほか)大輪系(マッシュ、ボブ等)などバレエティーに富んだ品種構成になる。
アリストロメリア
梅雨以降の暑さの影響を受け、入荷量は例年より少なめ見込み。
シンビジウム
ニュージーランド産は機構が安定し、潤沢な出荷。赤・茶系・オレンジといった秋色中心。
オンシジューム
各産地、気候が安定。国産も輸入物も来月にかけ潤沢な出荷見通し。
ネリネ・リコリス
千葉県産は高温の影響で生育遅れ、中旬ごろの出荷見通し。色はクリームと白のみ。兵庫県産は例年通りで下旬から出荷が始まる。輸入モノは月を通して入荷あり、色は白・ライトピンク・ピンクが中心。
エダモノ
ベビーハンズの出荷はピークを迎える。鈴バラの出荷が始まる。野ばらは今月中下旬まで出荷が続く。ヤブサンザシ・花ナス・ソラナムパンプキン・ソルゴなど、実モノのえだものがどんどん出てくる。
アジサイ・ハイドランジア
アナベル・ピラミッド系の出荷が本格化。天候しだいで秋居ろけいの出荷が遅くなる可能性あり。
ガーベラ
入荷量は前年なみ。暑さにより、ステムの短いサイズの割合が高くなる見通し。今年から作付けが多くなった、ぽんぽん咲きや新品種が多いミニパスタシリーズがおすすめ。
季節の草花
フウセントウワタ入荷、天候不良により例年より数量は少なめ。
おもちゃカボチャ
大玉・こだまどちらも例年並みの見込み。10日すぎから出荷が始まる見込み。
コスモス
入荷量は潤沢見通し。
ワイルドフラワー
ピンクッションが数量・品種ともに増加。
ダリア
下旬から2番花の出荷が増える見込み。夏場より品質も安定してくる。
バラ
先月の高温の影響で、高冷地・暖地とも昨年なみもしくは昨年より入荷量は少ない見通し。同様の理由で、花のボリュームが不足したり、ステムの短いもの中心の出荷になりそう。輸入物はケニア産がふえ昨年より入荷量は増える見通し。
トルコキキョウ
北海道・長野県産は、低温曇天で推移したこともあり生育は遅れ気味で、今月中旬までは昨年以上の入荷量となる。下旬にかけては現象していく。長野県産のフリンジ系品種(NFシリーズ)の出荷がピークとなる。
カラー
上旬は北海道中心の入荷。下旬にむかって長野県産にシフト。丸朝園芸からも出荷が始まる。他産地より軸が細めだが、安定した品質の産地。
アンスリウム
輸入物中心の入荷。安定した出荷が見込まれるが、LMクラス中心の入荷が続く。