なにわ花だより2016年9月号　より

生花としてもドライとしても人気のアナベル、利根沼田農協片品村産が有名で「片品村のアナベル」と呼ばれるほど知名度が高い花。

片品村は、標高1200mから平均でも850mと高地ということで、寒暖差が大きくなり発色の良い花と茎の締まった高品質の商品が生産されている。片品村のアナベルの一番の魅力は、一本共選（生産者が採火した花を選別し、その後に週集荷場へ持ち込み、さらに集荷場でも選別にかけて箱詰めする）。品質が揃ったクレームの少ない産地を目指しトップブランドを築いている。

出荷時期は8月中旬~10月中旬

「2週目から3週目にかけて出荷潤沢な見通しです。」

カラー

東日本を中心に出荷本数・品種数ともに増えてくる。輸入品に関しても入荷予定。

ダリア

長野県産は、例年より雨が少な目気温高めで高温抑制がかかり、予定より遅れ気味。9月3~4週目にピーク予定。↓山形県産は長野県同様に、高温・少雨のため虫・花焼けが見られる。これからの気温により、9月の状況に影響が出るかもしれない。北海道産は、生育順調だが雨の影響で下部にどこまで影響が出るか現状不透明。

Kトルコキキョウ

北海道・長野県産が中心の出荷となる。北海道は全体的に出荷が遅れ気味であったため、9月は出荷増量傾向。長野県産は、短幹開花の商品が多く、上位等階級の出荷は例年より少なくなる見込み。フリンジ系大輪品種については、北海道。長野県ともに潤沢に入荷予定。品質も良く色バリエーションも豊富な時期となる。

【当店感想】
フリンジ大輪系、とてもキレイです。

バラ

西南暖地産は盆前にピークを迎えた産地が多く、出荷量は減少見通し。高温の影響で、アンスリウムがさあボリュームの戻りが遅れている。高冷地産についても出荷量はやや減少気味。

鉄砲百合

長野県産は高温の影響で前進傾向。兵庫県産も盆ほどの作付けは無く、全般的に品薄感が強い見込み。

リンドウ

彼岸に向け生育は前進傾向。今後ピンク→白系品種が増加してくる。ササ系は彼岸明けからとなりそう。

ガーベラ

9月に入り各産地新品種のの出荷も始まり潤沢な入荷量が見込まれる。気温も下がり品質は徐々に良くなってくる。

葉物

沖縄県産の葉物は、気温が下がるにつれ品質が向上してくる。「アイビー」「スマイラックス」は作付けがやや後半型で今月は注文でも対応が中心となる見込み。

【当店感想】
レモンリーフは新芽が固くなってきれいになってます。

カーネーション

国内産は全般に前進傾向。スタンダード系はブライダル需要向け品種も含め前進傾向で、月末に品薄感が強くなる見込み。スプレー系は、昨年ほどの輪付き不良は見られないが、丈の短いものが多く
等級中心の入荷見込み。輸入品は南米産が8月に天候不順による遅れが出ており、今月は例年並みかそれ以上の入荷見込み。

ひまわり

全国的に生育は前進傾向で上中旬は順調は入荷見込み。アップライトシリーズ（上向き厳選セレクト）など新品種も入荷予定。

シンビジウム

9月に入り入荷量アレンジメントは増加してくるが、ニュージーランド産の作付面積が減少しており、昨年よりやや少ない見通し。

【当店感想】
白・グリーン・ピンクなど定番の色のみ。

デンファレ

9月から11月にかけて潤沢な入荷見込み。

胡蝶蘭

国内産は夏場の高温に伴い入荷量が減少、台湾産中心になる。

【当店感想】
ここにきて価格は上がっています。

アンスリウム

表示ナシ

夏場には特に需要が多く数量も多く入荷しているのに、コメントなし。産地の状況等説明して欲しいです。

その他切り花

アナベルの出荷が本格的に始まる。セダム（ベンケイソウ）やコスモス、ワレモコウ、イブニングスター、シュウメイギクなど秋商材の出荷が始まる。

【当店感想】
セダムはとてもいい状態です。

枝物

福島県より室井園芸の「野ばら」の出荷が増えてくる。気鋭なグリーンの実でトゲナシで実付き良好。

丹波氷上からは「ヤブサンザシ」の出荷が始まる。ボリュームがあり実付き良好。

北石狩当別では「ベビーハンズ」の出荷量が増えてくる。小葉のキイチゴでよく葉が締まっており使いやすい。

えひめ中央から「グニユーカリ」の出荷が始まる。新芽も固まりボリュームも有り。

【当店感想】
野ばら・ヤブサンザシはグリーンの実がとてもキレイです。早い季節のもののほうが実はきれいな状態が長持ちしていいです。キイチゴは丈が長く葉っぱの引き締まったものが出てきてます。キイチゴの葉っぱは引き締まったものは次々の大きく開いてくるので長持ちします。